週刊:浮草日記

日々の興味を綴るブログです

映画:ちはやふる

観終わってからずっと、スクリーンに映っていた画面の綺麗さが忘れられません。

並べられたカルタをはさんで向かい合い、競技者同士が放っている緊張感の表現は鬼気迫るものがあり、その大会の場にいるかと錯覚させられるほどでした。

これほどまでに、買ったコーラを邪魔に感じたことはありません。

映画といえば大迫力の音響も一つの魅力ですが、この作品で使われる静寂が本当に素晴らしいのです。

自分の心音と呼吸音が際立つ中、画面の中の人達と固唾を飲んで勝敗の行方を見守り、一つ一つの挙動に鳥肌が立ち、姿勢が前のめりになっていることに気づくのです。

中でも印象に残っているのは、下の句でのちはやふるというタイトルの所以たるシーンです。

あの瞬間の壮麗さ、凛とした神々しさに心をすべて奪われました。

原作未読でしたが、この作品を知れて良かったと感じています。